業務の品質向上と効率化

台湾における業務が落ち着いてくると問題となってくるのが、
業務の品質向上と効率化だと思います。
日本で培われた業務フローや管理手法が、
必ずしもそのまま台湾で利用できるとは限りません。
台湾の商習慣や業務手順をある程度取り入れながら、
自社の業務を標準化していくケースが多いだろうと考えます。
当社は、そのようなお客様に対してカスタム業務ソフトの開発をご提案しています。
次に、当社のいくつかの開発事例を掲げます

小売業向け顧客管理システム開発

小売業の中でも、顧客からの受注販売、とりわけ顧客との接客サービスを重視する企業では、顧客の情報を記録し、アフターサービスやその他の情報通知に有効活用することが求められます。 従来、このような顧客情報の収集には、顧客への顧客票(または顧客カード)への記入依頼、記入された顧客票の情報をPCに入力といった二段階を経るケースがほとんどでした。
この方法には、スタッフがPCへ入力する際のタイプミスや、個人情報が紙媒体で容易にアクセスできる場所に置かれていることによるセキュリティの問題が存在していました。
このシステムの導入により、従来お客様が顧客カードに記入した後、店内スタッフがデータベースへ入力していた業務が減少すると共に、情報の入力間違いも減少しました。
そして、顧客情報を集める上で問題となるのが、個人情報の取り扱いです。本システムでは、個人情報をお客様ご自身が店舗内でiPadを用いて登録します。個人情報登録時には、個人情報保護に関する説明と同意を得てから登録を開始する画面が始まります。このようなユーザーインターフェースとすることで、個人情報収集に関する顧客への明確な説明と同意を得ることが可能となり、企業への信頼感向上に成功しています。

サービス業向けサービスインシデント記録システム開発

ITサービスや生産設備等のメンテナンスサービスでは、顧客に対するサービスを提供するごとにインシデントレポート(または作業確認書、サービス報告書とも言う)を書いて残すという習慣があります。このレポートは、自社の情報蓄積という目的だけでなく、顧客への説明と報告、そして顧客への費用請求にも使用されることがあります。
レポートは、サービスやサポートの回数だけ作成されるため、日報などのレポート以上に枚数が増加していきます。
レポートの中には、顧客ごとのサポートの内容なども含まれるため、自社の担当者が代わっても円滑に業務の引き継ぎを行うためには、重要な情報源ともいえます。
従来、このような業務においては、Excelファイルで作成したレポートテンプレートを用いて、情報の共有をしてきました。しかし、Excelファイルでの共有には、ファイル数が増加するごとに、扱いが難しくなる欠点がありました。
このシステムの導入の結果、インシデントレポートの柔軟な検索、閲覧が可能となり、顧客サービスのスピードと質が向上しました。

受注型小売業向け在庫管理システム開発

受注型カスタム商品を取り扱っている小売業では、顧客からの受注したカスタム商品について、在庫を一対一で引き当てるという業務が出てきます。たとえば、宝石販売や眼鏡販売といった、顧客ごとにことなる商品(カスタマイズ商品)を受注販売するケースです。
従来は、この管理業務をExcelで行っていましたが、管理する件数が増加するにつれ、次第にExcelでの管理に、時間がかかるようになってしまいました。
この在庫の引き当て管理を支援するためにFileMakerで開発した在庫管理システムが活用されています。